てんかんとは、何らかのきっかけで脳の神経細胞が異常に興奮することで、身体の一部分が強制的に動く、意識が途切れる、全身がけいれんするといったさまざまな発作を繰り返す状態のことをいいます。
こどものてんかんは、およそ100~150人に1人の割合で発生しています。特に生まれてから3年以内と学童期に発症することが多いとされており、全体の約9割は20歳までに発症します。
てんかんは、古くから知られた病気であるため、時代とともに分類も変わってきています。新しい分類も提唱されていますが、実際の診療で用いられている分類は、発作の種類(部分てんかんと全般てんかん)と発作を引き起こす原因(特発性:明らかな脳の病変が認められない)と症候性(明らかな病変が認められる)を組み合わせて考えることが多いです。
適切な薬物治療により、こどものてんかんの70~80%は完治させることが可能と言われています。発作がなくなったからと治療を自己中断せずに、決められた期間しっかりとお薬を飲み続けることが大切です。
当院ではてんかん治療・管理を行う上で必要な、脳波検査、血液検査、尿検査のいずれも対応可能です。また、必要に応じて近隣医療機関と協力して原因検索のための画像検査も進めていきます。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。