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小児神経疾患(てんかん・発達)

Pediatric neurology

小児神経疾患(てんかん・発達)|土山駅より徒歩3分の小児科 - おひさまこどものクリニック

小児神経疾患(てんかん・発達)

Pediatric neurology

小児神経疾患(てんかん・発達)

当院では、けいれん・運動・知能・感覚・行動または言葉の障害といった脳、神経、筋肉に何らかの異変があるお子さんに対して「診断・治療・指導」を行なっています。
その症状は多岐にわたり、一見すると神経疾患とは関係ないようなものも多くみられるため、その対応にはバックグラウンドなども踏まえて細心の注意が必要となります。

てんかん

てんかんとは、何らかのきっかけで脳の神経細胞が異常に興奮することで、身体の一部分が強制的に動く、意識が途切れる、全身がけいれんするといったさまざまな発作を繰り返す状態のことをいいます。
こどものてんかんは、およそ100~150人に1人の割合で発生しています。特に生まれてから3年以内と学童期に発症することが多いとされており、全体の約9割は20歳までに発症します。

てんかんは、古くから知られた病気であるため、時代とともに分類も変わってきています。新しい分類も提唱されていますが、実際の診療で用いられている分類は、発作の種類(部分てんかんと全般てんかん)と発作を引き起こす原因(特発性:明らかな脳の病変が認められない)と症候性(明らかな病変が認められる)を組み合わせて考えることが多いです。
適切な薬物治療により、こどものてんかんの70~80%は完治させることが可能と言われています。発作がなくなったからと治療を自己中断せずに、決められた期間しっかりとお薬を飲み続けることが大切です。

当院ではてんかん治療・管理を行う上で必要な、脳波検査、血液検査、尿検査のいずれも対応可能です。また、必要に応じて近隣医療機関と協力して原因検索のための画像検査も進めていきます。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

熱性けいれん

熱性けいれんは、熱に伴ってけいれんを起こす、こどもによく見られる良性の病気です。だいたい10人に1人くらいのお子さんが熱性けいれんを起こすといわれています。熱性けいれんをおこしたお子さんの3人に2人は一生に1回だけですが、3人に1人は再発することがあります。

けいれんの多くは5分以内には自然にとまり、命に関わることはまずありません。慌てずにお子さんを楽な体勢(横に寝かせて、服を緩め、顔を横に向ける)にしてあげてください。余裕があれば何分続いているか、手足の動きや目の動き、顔色、唇の色などを観察してあげましょう。動画を撮影するのもよいでしょう。
けいれんが5分以上続く場合や意識が戻らない、目の動きがおかしいままのときなどは救急車を呼ぶようにしましょう。また5分以内にけいれんが止まった場合でも、一度は小児科を受診するようにしてください。

発達の遅れ、発達障害

こどもは成長とともに、身体が大きくなり(発育)、できることが増えていきます(発達)が、その過程で『発達の遅れ』や『発達障害』がみられることがあります。

『発達の遅れ』は運動面の遅れと精神面(言葉や理解)の遅れの2つに分けられます。発達を評価するために、年齢ごとにメルクマールと呼ばれる目安がありますが、個々のお子さんで個人差も大きく、また経過とともにみられてくることもあります。

ヒトにはそれぞれ得意・不得意がありますが、得意・不得意の差が大きすぎて周りの環境やヒトとの関わりがうまくいかなくなる状態を『発達障害』とよびます。『発達障害』には、自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠如多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)など、さまざまな種類があり、脳機能の偏りが大きく影響しているといわれています。

これらの診断は発達検査や各種チェックリスト、評価リストなどを用いることとともに、お子さんの様子やご家族の心配事などを詳しくお聞かせいただいた上で総合的に判断します。
お子さんの特性をしっかりと共有した上で、ご自宅でのお子さんへの適切な声かけや配慮、工夫などの環境整備を行うことで、お子さんが本来持っている力をしっかり発揮できるようになります。
また、必要に応じて支援機関と連携してお子さんの発達を支援したり、お薬を使うことでお子さんの困りごとを解決する糸口につながることもあります。

毎日を一緒に過ごしているからこそ感じる違和感など、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。どんな些細なことでもかまいませんのでお気軽にご相談ください。